五勝手屋本舗​

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江差町の伝統を受け継ぐ「五勝手屋本舗」の魅力

江差町は、北海道の中でも歴史的な港町として知られ、かつて北前船が繁栄をもたらした地です。その賑わいは「江差の五月は江戸にもない」と称賛されるほど。そんな江差の地で、170年以上の歴史を持つお菓子店「五勝手屋本舗」が、今もなおおいしいお菓子を手作りし続けています。

さらなる歴史深掘り

五勝手屋本舗のルーツは、家族の祖先が安土桃山時代から江差に移り住んだことに始まります。江戸時代、南部藩が豆の栽培に成功したことから、お菓子作りがスタート。その素材として、北前船で運ばれた砂糖や寒天が使われていました。これが「五勝手屋」の始まりでもあるのです。 最初の名前は「五花手屋」でしたが、地域名の変遷に伴い、現在の「五勝手屋」へと変更。もともとの「五花手」は、アイヌ語の「コカイテ」に由来し、波が打ち寄せる場所を示しています。この歴史ある屋号が、地域の文化と深く結びついていることが伺えます。

看板商品「五勝手屋羊羹」の秘密

五勝手屋本舗の看板商品、特に特筆すべきは「五勝手屋羊羹」です。明治3年(1870年)の誕生以来、北海道産の金時豆を使用してきました。この金時豆は、主張せず、他の素材の味を活かす特性を持ち、まさに裏方のような役割を果たします。五勝手屋が目指すのは、金時豆のように控えめでありながら、存在感を放つお菓子作りです。 江差町の人口8000人にも満たないこの小さな町で、日々黙々とお菓子を作り続ける五勝手屋本舗。ここでのお菓子作りは、金時豆の特性を心の中に留めながら、地域に必要とされる存在になることを目指しているのです。

現代の継承者たち

五勝手屋本舗の魅力は、その歴史的背景と地域への深い愛情に支えられています。創業から現在まで、五勝手屋羊羹を通じて、代々の職人たちが受け継いできた技術と情熱が、六代目によって今も息づいています。 これからも五勝手屋本舗は、江差町の伝統を守りながら新しいお菓子作りに挑戦し続けることでしょう。「五勝手屋羊羹」を一口味わうと、その背後にある歴史や地域の風情を感じることができる、そんな魅力を持つお菓子店です。江差町を訪れた際には、ぜひその味を楽しんでみてください。