函館発、“日本の味覚”を世界へ 〜 はこだてわいんの挑戦 北海道の南端、函館の静かな丘陵地にたたずむワイナリー「はこだてわいん」。その始まりは1973年、「駒ケ岳酒造」として創業したところから始まる。以来半世紀、北海道の風土とともに歩みながら、ワイン造りに情熱を注ぎ続けている。 “日本のワイン”というアイデンティティ はこだてわいんが目指すのは、ただのワインではない。「日本人の味覚に合う、日本のワイン」。北の大地・北海道で育まれるぶどうや果実を使い、日本の食卓に合うワインづくりを追求してきた。 特に注目すべきは、りんごやさくらんぼなど、北海道産の果物を使った“フルーツワイン”の存在。豊かな香りと優しい甘みは、ワイン初心者にも親しみやすく、地元の人々の食卓にも自然と馴染んでいる。 自社農園で始まる、品質と個性の追求 近年、はこだてわいんは自社農園でのぶどう栽培にも注力。原料段階から品質を見つめ直し、ワインの“個性”を表現する新たなステージへと歩みを進めている。 「北海道らしさ、函館らしさをどう表現するか──」。冷涼な気候が育てる酸味、土壌がもたらすミネラル感。それらを丁寧に引き出すため、醸造・栽培のスタッフが一つひとつの工程と真摯に向き合っている。 ワインをもっと身近に──工場見学のすすめ はこだてわいんの魅力は、ワインだけにとどまらない。無料で参加できる工場見学では、モダンな設備を備えた醸造ラインを間近で見ることができる。 ワインがどのように生まれるのかを知ることで、その一杯がより深く味わえる。見学のあとは、ショップでの試飲や地元限定ワインの購入も楽しみのひとつだ。 “函館の味”としてのワインを はこだてわいんは、単なる酒造メーカーではない。地域に根ざした地酒の一つとして、地元・道南の食文化を支える存在でもある。 ここでしか味わえない、北海道らしさあふれるワイン。その一杯には、風土、職人の技、そして開拓者精神が詰まっている。